市野さん宅へ行ってきた 2
それでは市野さんのシステムの音質についての感想です。
音源はCDのリッピングデータ。それをハードディスク内臓型の自作DACに保存し、机にあるPCでコントロールされてました。
アナログプレーヤーは、知人に付帯機器を持っていかれてしまったとのことで、その音は聴けませんでした。残念。
写真中央のSPが市野さんのメインSP「テスラ」です。1960年代にチェコで製造され、本国の映画館で使用されていました。チェコ国内のみで使われ国外には輸出されなかったので、オイロダインのような高い知名度はないそうです。
「もしかして、あのニコラ・テスラが作ったSP??」とワクテカしましたが、きささんの探索ではニコラ・テスラのご兄弟の方が作ったものだそうです。もちろん、イーロン・マスクは全く関係ありませんw。
38センチウーファーをバスレフ形式で鳴らす低音部キャビネットと、楕円形のスコーカーを横に3台並べ、さらにその上部にホーン形式のツィーターが配置された中高音部キャビネットで構成されています。
「音がこもって、つまらない音がする」と、市野さんは低音部のキャビネットの後部の板を取り外し、後面解放形式で使われています。
先月まではこのSPを検索するとその写真をネットで見ることができましたが、何故か今は1枚も出て来ません。
ですので、案外この写真は貴重になるかもしれません。
それでは、テスラの音がこちら。相変わらずオンボロタブレットのなんちゃって録音ですので(この数年間進歩してません)雰囲気しかわからないと思いますが。
チックコリアのクリスタルサイレンスが良い響きで鳴っているところをUPしようとしたら著作権で引っかかってしまいました。
https://www.youtube.com/watch?v=qCwPGgCPb0Q
https://www.youtube.com/watch?v=J7vEGZ5Fn18
実際に現地で聴いてみた感想は、圧倒的な中高音の余裕とストレスレスな爽やかな鳴りっぷり。音に苦しげな感じが少しもないのです。それでいて音場の音の密度が濃い〜!!。
低音は後面解放にしていますので、ボリューミーという感じではないのですが、流石に38センチウーファーだけあって低音不足とは感じません。
鬼太鼓座も試してみましたが、太鼓の皮の張りと高音成分がしっかりと出ていて、別の曲のように感じました。ドロドロしていないんです。
「多くのSPは苦しげに鳴っている」という観点は、今回市野さんの「テスラ」を聴いて初めてはっきりと認識できました。
「テスラ」の次にローサーのフルレンジを鳴らしていただきました。
フルレンジ特有の高密度な定位の良い音なんですが、テスラの後では高音域と低音域が苦しそうに鳴っているのをより強く感じてしまいます。
私はもうフルレンジには行けないかも・・・でもネットワークの問題もあるからマルチユニットでOKというわけでも無いし・・・などと思いながら聴いていると、今度はマルチウェイのkappaにSPが切り替わりました。
kappaの音がボソボソ抜けの悪い音に感じてしまいます。私のkappaも同じ音質傾向でしたが、ユニットとネットワーク、そして内部配線に赤Qを塗りまくった結果、抜けの良い音になりましたので、このkappaも赤Qチューンすれば変わるのかな〜?と思っていると、SPが再びテスラに変わりました。
なんて爽やかな軽やかな音!!。それでいて濃い!!。圧倒的ですw。
「テスラはコンデンサーや内部配線は一切いじっていない。やれば音が良くなることはわかっているんだけれど忙しくてやっている暇がない」とは市野さんのお言葉ですが、ノーマルの状態でここまでの音質とは・・・・。
Ge3チューンをやりまくってやっとなんとか聴ける音になっている我が家のシステムとは雲泥の差があります (´・ω・`)
「それにしても音にノイズ感が全くないですね?」と、私が市野さんにお尋ねすると
「この辺りは過疎地だし、高齢のおじいさんおばあさんしか近所にいないから、ノイズ源はせいぜい蛍光灯のインバーターくらいで、電源に乗るノイズはかなり少ない」とのことでした。
「テスラ」の音は何故こんなにすごいのか?ということに対するきささんの探索アンド考察は、「先ずSPの能率が高いこと。そしてスコーカーのGe3値が124pもある。それが片側に3発ある。そのことによる面積効果も出ているんじゃないのかな〜」とのことでした。
視聴会の最後にきささんが一言。
「ここには座敷童がいるよ。前に飼っていた犬が連れてきたみたい」だそうですw。
ちなみに「いな◎き」さんのところにもいるそうですw。
猫さんとどう違うのか尋ねてみたところ、「同じ仲間」だそうですw。
(オット、ゲゲゲに振れすぎた〜ので、次の話題は新潟の美味いものデスw)