劇症期 11
イオン化その4
JODEN・イオン化によって、見事復活をとげたPM-94でしたが、それは儚い一瞬の輝きでした。
PM-94を再び使い始めて数日後のことです。イオン化の調子が良いので、更に細部のパーツまでイオンマヨネーズを塗ろうと弄っていました。
ふと気づくと、何かがアンプのケースの底に転がっています。なんだろうと拾ってみると、コンデンサーでした。
もしやと思いPM-94の基盤をよく見てみると、奥の方の左右対称にあるはずのコンデンサーの片方がありません(ガーン!←古い表現w)。コンデンサーは焼け焦げたように膨れ、液漏れもしていました。
焼け焦げ液漏れしたコンデンサー
音を出してみると、やっぱり片方のチャンネルの音が聞こえません。パーツ交換をすればなんとかなりそうでしたが、けっこう奥の取り付け位置でしたので、修理するにはアンプを全バラシしないと無理そうです。かなりパーツの密度が高い実装でもありましたので、詳しい組み立て手順の情報や専用の工具も必要な感じでした。
PM-94は小音量時はA級増幅ですので、かなりの発熱量があります。そこにコアブリッドB原綿を多量に詰め込んで熱の逃げ場を無くしてしまったため、かなりの熱負荷をパーツにかけてしまっていたようです(もともとコンデンサーが劣化していた可能性もありますが)。
教訓。コアブリッドB原綿は少量でも良く効くので、機器の内部に入れる際は薄く延ばすぐらいにしておきましょう(泣き)。
僅かな期間に二台の犠牲が出てしまいましたが、私はというと、
劇症期ですのであまり気になりませんでしたw。
それどころか、その日のうちに805Dと相性が良いと評判のソウルノートのSA3.0を注文してしまったのです(この頃は本当に理性的な判断が出来ない状態でした。皆様もオーディオ弄り症候群には気をつけましょうw)。
そしてSA3.0が届くと、エージングも無しにいきなりイオン化・JODENを始めてしまいました(新品なんですがw。この事も白須さんにあきれられましたw)
以下、当時の報告です(またまた手抜きw)
「このアンプ、ポン置きの状態で電源コードを変えることでかなり音質が変化しましたので、トランスのイオン化が効果的だろうと、トランスを重点的にイオン化してみました。その他はコンデンサーの頭部、ケースの塗れる部分にイオン・マヨネーズを塗布しアルミで封印しました。あとはケースのカバーの裏や底面の裏に原綿を薄く延ばしてJODENです。
エージングが進行中ということもあるのでしょうが、効果は強烈に出ました。
処置前とは音質が別物ですw。
開発者のこの製品開発にかけた想いや努力をを考えると、新品の製品がこんなに簡単に音質が向上してしまうことに、とまどいを感じてしまいます」
新品なのに弄られたSA3.0
だそうですw。
3時間ほどの処置の直後の音質の変化でしたので、エージングによる変化ではないと思います。
そんなことで、
私はSA3.0の元々の音質を知りません(爆)
ただ処置後の評価になってしまいますが、私の所有する4台のアンプの中で、最も低音から高音までの音圧バランスが良く、解像度、情報量、音場の広がり、定位が優れていました。初めて805Dから躍動感のある締まった低音が出てくるようになったのです。
以上のように、この頃はかなり症状が悪化して異常なことをやっていた時期でした。それでも機器のイオン化もなんとか終わりましたので(犠牲も多かったですがw)、次は白須さんより以前からそそのかされていたファインメットチョークに手を出すことにしました。
そして、症状はますます悪化していったのですw。(やっとファインメットにたどり着きました~w)