PCオーディオな日々

オーディオの音質向上とクルマいじりの日々w。チューンアイテムは摩訶不思議なモノばかり!?。

劇症期 10

 イオン化その3

 

さて、イオン化のその後です。

 

白須さんが絶賛するPM6100SA Ver.2を中古で安く(2万円台ですw)仕入れまして、JODEN・イオン化に挑んでみました。
 
このアンプ、確かに情報量は多いです。ポン置きの状態でセレナーテでは聞こえなかった初めて聴く音が聞こえてきました。低音の量感や音場の広がり・奥行きも上回っています。ただ、中高音の鮮烈さや透明感(=ノイズ感の少なさ)はいまひとつといった感想でした。
 
これは期待できそうだと、アンチスタHを霧吹きでたっぷりと内部に吹き掛け、乾燥させた後、コアブリッドBフェルトをハーネスやパーツに貼り付け、内部の隙間に原綿を敷き詰めてみました。
f:id:hkatahkata:20131230144647j:plain
イオンパッチでシゴキ中の6100SA
  
この段階では、中高音にまだ一枚ベールが挟まっている感じでした。そこで、イオンマヨネーズをアルミホイルに薄く延ばし、半分に折ってパッチ化したものを何枚か作って、アンプの内部に敷き並べてみました。すると、しだいに透明感が増しクリアな音質に変化していきました。
 
中高音の鮮烈さや透明感ではセレナーテの方がまだ一枚上でしたが、だいぶ肉薄しました。低音の量感や、情報量・音場の広がりを加味すると総合点では6100に軍配が上がるまでになりました。
 
こうして他のアンプと比較してみて、初めてセレナーテの長所・短所がハッキリとしました。繊細で美しくノイズ感の無い中高音は申し分ないのですが、低音域が薄いのです。イオン化で大分改善されたのですが、元々の特長を直すことは難しく、現在は休眠中です。
 
その6100ですが、無事主役交代とはなりませんでした。電源を入れて一時間程度の間、プチ、ポツ、というノイズが入ってしまうのです。ノーマルの状態では発生していないノイズでしたので、JODEN・イオン化が原因と思われました。
 
イオンパッチを取り除いても状況は変わりません。そうなるとJODEN部材が原因くさいです。しかしコアブリッドB原綿は絶縁性、アンチスタHも導電性があるとは聞いていません。白須さんに尋ねてみても原因不明とのことでした。
 
おそらくは、アンチスタHには微量な導電性があって、あまり多量に基盤に吹き掛けた為、配線間でショートしているのではないかと思います(PCやDACの内部に塗布した際は異常は生じませんでした)。いずれにしても、経験則的に、アンチスタHを基盤に多量に吹き掛けることは人柱になる恐れがあるのでやめましょう(そんなアホな人は自分だけかw)。
 

しばらくの間、だましだまし6100を使っていたのですが、どうしてもノイズが気になります。やむなくまたセレナーテに戻してしまいました。

 

こうして6100は活躍する場も無く、人柱第一号wとなってしまったのです(泣き)。

 

その後ですが、一度量感のある低音を聴いてしまうと、セレナーテの薄い低音に満足できません。6100の中古を再び入手するとしても、取り切れなかった中高音のベール感が気になります。

 

そこでどうしたかというと、なんと20数年前のアンプ(marantzのPM-94)を引っ張り出してきて、JODEN・イオン化することにしたのです。社会人になった頃、地元のオーディオ屋に勧められるまま購入したものです。ここ数年は電源も入れていませんでした。
      
とりあえず音を出してみると、なんとも抜けの悪い詰まったようなひどい音でした。ダメでもともとと、カバーを開けて見ると、くさっても高級機、みっちりと中身が詰まっています。 

f:id:hkatahkata:20130815123129j:plain

PM-94の内部。スカスカの6100とはえらい違いますw  

 

巨大なトランスとコンデンサーをイオン化しまして、隙間には原綿を詰め込みました。ステンタワシも巻いてみました。内部には全体的に銅板が使われていましたので、それらもイオン化してみました。今度はアンチスタHはウエスでケースやパーツを拭く程度としました。

f:id:hkatahkata:20130815133447j:plain

処置が終わったPM-94

 
以下は当時の白須さんへの報告です(また手抜きw)
 
処置を終えて、音出しをしてみると、かなり高音のキレが良くなっていました。これはいけるかもしれない、と12時間イオン化の効果が出るのを待って、再度試聴してみると、大笑いでした。
 
情報量は6100を上回り、6100で不満だった中高音のベール感も無く、セレナーテで不足していた躍動感のある低音がたっぷり出ています。あえて難点を上げれば、音像のフォーカスが現代のアンプに比べて少し甘いところでしょうか。電源コードが固定式ですので、これを本格的に処置すれば、更に良くなりそうです。
 
6100とセレナーテを足した音が欲しいなあ、と思っていたら、手に入っちゃいました。
 
そんなことで、PM-94がまさかの主役復活です。古い高級機を安く手に入れて、イオン化・JODEN化すると面白そうです。
 
との事ですw
 
しかし、このPM-94も短命に終わってしまったのです。
(長くなりましたので一旦区切ります)