劇症期 2
秋葉にて
二十数年ぶりに降り立った秋葉原。まるっきり変わっていましたw。私が知っている秋葉は平成元年までですので、当たり前といえば当たり前ですが。
目指すメイド喫茶、もとい、オーディオ専門店まで街をさ迷いました。だいたいメイド喫茶なんて行く必要もありません。
道を歩いているだけで、
呼び込みのメイドさん達が沢山いますw。
しかしその光景は、まるで新宿の歌舞伎町のようで、おもわず若い頃に身につけた歌舞伎町の歩き方が出てしまいました。
そう、こういう人達とは目線を合わせてはいけないのですw。
・・・ブログの趣旨と違いますので話を元に戻しますw。
何件かの店舗を見学した後、たどり着きました、本命のダイナミックオーディオ5555さんに。秋葉でも数少なくなったオーディオ専門店です。
意を決して(大げさなw)1Fに入ると、あるわあるわ、何十種類ものスピーカーがずらりと並んでいます。もうwktk状態です。店員さんにSPの試聴をしたい旨を伝えると、快く応じてくれ、10機種ほどのSPの試聴をさせてくれました。
最初に試聴したのがFostex GX100MAです。小さなSPですが密度の濃いエネルギッシュな音が聴こえてきます。音場も大きく広がり、情報量も多い。評判が良いのも納得です。
その後、何種類かのSPを試聴し、印象に残ったのがSonus Faber Venere 2.5とELAC BS243BEでした。Venere 2.5の心地よい音場の広がりとBS243BEの小型SPとは思えない重低音が好印象でした。
しかし、どのSPも心を動かされるような感動を覚えることはありませんでした。何種類ものSPを試聴しても601aと大差ありません。なんだこんなものか、と何か納得しきれずに1Fを出て2Fに上がってみました。
2Fに上がると、明るい1Fとは違い暗くシックな雰囲気で、やばそうな匂いがプンプンですw。店員さんにSPの購入を検討していると伝えると、
すぐに
「予算の上限は?」
と聞かれてしまいました。
ヤバイ!( ̄◇ ̄;)
見栄を張って数十万までならと伝えると(バカバカ!)、待ってましたとばかりにあるSPの前に連れて行かれました。
そして対面してしまったのです。B&W805Dに。
B&W805D
試聴用のCDをお持ちですか?と尋ねられたので、持参したFourplayのCDを差し出すと、そのCDをCDPにセットした後、805Dを乗せているSPスタンドの垂直・水平を水平器を使って入念に調整していました。
セッティングが終わるのを待っていた間、私は805Dの前のリクライニングチェアに座らされ、恐ろしく高そうな機器類を眺めていたのですが、結構時間がかかるな、と思い始めた頃です、準備が整い、音が出ました。
その音を聴いた瞬間、
思わず仰け反り、「リアルだ!」
と声に出してしまいましたw。
音の粒が体にぶつかってきます。薄暗い店舗の空間に各楽器が実在しているかのようです。音質も限りなくシャープで、私が好んで聴くフュージョン系の曲にぴったりです。
「この音でいい!」私が理想としていた音そのものです。
その後、せっかくだからとB&W804Dも試聴させてもらいました。スケール感は805Dより勝っていましたが、低音や音像が805Dに比べてボヤける印象でした。トールボーイタイプのSPは低音がぼやけるという評を読んだ事がありましたが、こういうことかと理解しました。
店員さんは、私の様子を見て、早速クロージングを仕掛けてきましたが、さすがに衝動買いできる金額ではありません。何とかその場をしのぎ、店員さんにお礼を述べて店舗を出ました。
(3F以上の階には私のような小市民には恐ろしすぎて、とても登れませんでしたw。もう少し修行をして、いつか登ってみたいと思いますw)
その後、結局どうなったかといいますと、RL906を下取りに出して、新古品の805DPBを入手してしまいましたw。(現在では大分改造されていますが、毎日その美しい音色に癒されています)